推理小説を主に読むミステリーファンの感想メモ

推理小説とミステリーと

初心者におすすめのミステリー推理小説ランキング30

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「これから推理小説に挑戦しよう!」と思っている方のなかには、「どれから読んだらいいの?」と戸惑ってしまうこともあるでしょう。

そこでここでは、初心者でも一気に最後まで読める、わかりやすく面白い推理小説を30選ご紹介しましょう。

1位 占星術殺人事件 島田荘司

人気の御手洗潔シリーズの1作目。

密室で殺害された画家の部屋から見つかった手記。
その内容はおぞましいものだった。
その後手記の内容そっくりな事件が起こるが、事件は未解決のまま。
事件の40数年後、御手洗潔が謎の解明に乗り出す。

この推理小説は、「トリックがかなり秀逸」として、出版から何年も経過した今でも、「傑作だ」と称されています。
初心者の方は推理小説の面白さを存分に味わえるよう、まずは多くの方に認められた推理小説を読むことをおすすめします。

2位 探偵ガリレオ 東野圭吾

刑事の草薙は、事件の捜査に行き詰まり、物理学者をしている友人湯川に捜査協力を依頼。
湯川は事件のトリックを、物理の知識を活かして解決する。

大人気推理小説作家東野圭吾さんの人気シリーズ「探偵ガリレオ」の1作目で、いくつかの事件をあつかった短編集です。

大人気小説家の大人気シリーズとあって、どの話も外れなし。
しかも短編集なので、初心者でもサクサク読み進められますよ。
気に入ったら、シリーズの他の作品もぜひ読んでみてくださいね。

3位 シャーロック・ホームズの冒険 コナン・ドイル

昔から読み継がれる名作名作シャーロック・ホームズ。ホームズと助手のワトスンの絶妙な掛け合いも見どころ。
「ボヘミア王のスキャンダル」など全12編を収録

シャーロック・ホームズは探偵と助手が事件を解決するという、オーソドックスなタイプの推理小説です。
短編集ということもあり、「推理小説とはどういったものか」を学ぶにはピッタリでしょう。

またシャーロック・ホームズは様々な翻訳家が翻訳しており、翻訳によって表現の仕方や読みやすさが異なります。
石田文子さんの翻訳は現代的なセンスで翻訳しており、読みやすいところが魅力です。

4位 三毛猫ホームズの推理 赤川次郎

女子大生殺害事件の担当となった片山刑事は、女子大の寮に張り込むことになる。
その寮で三毛猫ホームズと出会い、片山刑事が引き取ることに。その猫と過ごすうち、猫が凄い能力を持っていることに気がつく。

赤川次郎さんの推理小説の魅力は、ライトノベル並みに読みやすくライトな文章なのにトリックが本格的で驚かされるところにあります。
なかでも大人気シリーズの「三毛猫ホームズ」は、ユーモアも交えており推理以外の部分でも楽しめますよ。

5位 配達あかずきん―成風堂書店事件メモ 大崎梢

書店成風堂の書店員の杏子は、書店の大学生アルバイト多絵の力を借り、書店で巻き起こる小さな事件を解決していく。

一般的な推理小説は殺人事件など人が死ぬものが多いのですが、この推理小説は、日常生活のなかで起こる小さな事件を扱っており、怖くないのが特徴です。
基本的に悪い人が出てこず、ほのぼのとした雰囲気なので推理小説のハラハラする感じがあまり好きではないという方でも安心です。

短編集なので、本を読み慣れていない方でも最後まで飽きずに読めそうなところも魅力ですよ。

6位 ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人 東野圭吾

ある寂れた観光地では、街に活気を取り戻す起死回生のプランが進行中だったが、新型コロナの影響でプランは立ち行かなくなる。
そんななか殺人事件が発生。被害者の娘とマジシャンである娘の叔父は事件解決に乗り出す。

人気の東野圭吾作品らしい、エンタメ要素の強い推理小説です。
構成は犯人と動機を解明するいたってシンプルなものなので、推理小説初心者でもわかりやすく、最後まで楽しく読めそうです。

7位 謎解きはディナーのあとで 東川篤哉

世界的企業「宝生グループ」の娘宝生麗子は、刑事をしている。
しかし難事件の推理がうまくいかずそのたび執事の影山に相談する。
影山に毒舌を浴びせられつつ事件を解決する様を、コメディータッチで描く。

麗子と影山のテンポの良い掛け合いが見どころの推理小説。
ドラマ化もされている人気の作品です。
謎解き要素だけでなく、ユーモラスな会話や登場人物のキャラクターなども楽しめ、普段あまり読書をしない方でもスムーズに読み進められますよ。

8位 そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー

孤島に呼び集められた10人が、次々に殺害される。
なぜ殺されているのか、犯人は誰なのか。
逃げ場のない孤島の中で残されたものは疑心暗鬼になっていく。

アガサ・クリスティーは、「ミステリーの女王」とよばれる世界中で大人気の作家です。
今では王道の大どんでん返し系の推理小説ですが、発表当時はそういった作品は少なく、斬新なトリックが話題となったのだそう。
推理小説初心者の方は、まずはこうした不朽の名作を読むと、推理小説の面白さを十分味わえますよ。

9位 十角館の殺人 綾辻行人

大学のミステリ研に所属する7人が、孤島の十角館を訪れ連続殺人事件に巻き込まれる。
犯人は一体誰なのか。

今では大人気の綾辻行人の館シリーズ。
そのなかでも「傑作」と呼び声の高い作品です。
最後の最後に驚く仕掛けが施されています。
推理小説初心者の方は、かなりびっくりさせられるでしょう。

推理小説ならではの驚きを体感したい方におすすめです。

10位 Nのために 湊かなえ

ドラマ化もされた作品。
イニシャルがNの4人の男女が、ある殺人事件の関係者として名前が挙がる。
4人の証言から浮かび上がる真実とは?

イヤミスの女王湊かなえの人気作品です。
イヤミス要素だけでなく、4人の恋愛模様も見どころ。
事件推理にあまり興味がないという方でも、恋愛小説として十分楽しむことができます。

11位 GOTH 僕の章 乙一

僕が主人公の物語3篇を収録した短編集。
主人公の僕は、殺すものと殺されるものがいるとすれば、自分は殺す側だと感じている。
孤独を感じている僕だったが、森野夜との出会いによって変化する。

「天才」と称される乙一の短編集。
予想を裏切る展開と読みやすい文章が魅力です。
短編集なので気軽に手に取れるところも初心者の方にオススメできるポイント。

12位 陽気なギャングが地球を回す 伊坂幸太郎

4人の天才的な能力を持つ銀行強盗たちが、売り上げを横取りされる。
奪還に動く4人の運命は?

4人の銀行強盗たちのユーモラスな会話がとにかく楽しめます。
展開が早く、痛快でスカッとする推理小説です。
重い推理小説は苦手という方も、これなら楽しく読むことができますよ。
続編も面白いと評判なので、これを読んでみて気に入ったら、ぜひそちらも手にとってみてくださいね。

13位 カラスの親指 道尾秀介

 

詐欺で生計を立てる2人の元に1人の少女がやってくる。
人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。
ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。
それを皮切りに同居人はさらに増えて5人と1匹での生活となる。
そんな5人が立てた、それぞれの人生をかけた大計画とは?

この推理小説の肝は推理よりも人間ドラマ。
そのため推理小説にあまりなじみのない方でも物語に没頭しやすいでしょう。
詐欺師が主役のストーリーにぴったりな結末。読後感は爽やかで感動的です。

14位 インシテミル 米澤穂信

高額な報酬に惹かれて集まったものたちは、密室に閉じ込められ、殺し合いの殺人ゲームに参加させられる。
彼らの運命は?

ダークな推理小説ですが、主人公に悲壮感がないので重い気持ちになりすぎずに読み進められます。
最後の伏線回収が見事!登場人物がみな個性的で印象に残りやすいので、推理小説初心者でもスムーズに読み進められます。

15位 毒入りチョコレート事件 アントニー・バークリー

「犯罪研究会」のメンバーたちが、未解決の毒殺事件の謎をそれぞれ推理する。
果たして正解は?

一般的な推理小説は、一人の探偵役が謎を解明しますが、この推理小説では8通りの推理が披露されます。
どの推理ももっともらしく聞こえるのですが、違う推理によってひっくり返されてしまうのです。
これは定番の推理小説に対する皮肉とも取れるでしょう。
展開が早く、続きが気になってあっという間に読み終えてしまいます。

16位 化学探偵Mr.キュリー 喜多喜久

大学内で巻き起こる不可解な事件を、大学で化学の准教授をする沖野春彦が化学の知識を駆使して解決する。

日常の謎を扱っており、ポップでライトな仕上がり。文章も読みやすく普段あまり本を読まない方でも読みやすいでしょう。
登場人物のキャラ設定が面白く、登場人物同士のやりとりも楽しめます。

17位 すべてがFになる 森博嗣

孤島にやってきたN大助教授の犀川創平と女子学生の西之園萌絵は、孤島の研究所で暮らす天才プログラマー真賀田四季と出会い、彼女の身に起こった不可解な事件に挑む。

森博嗣さんの人気シリーズ「S &Mシリーズ」の第1作目です。
トリックも文章もロジカルですが、登場人物の個性やそれぞれの人間模様も詳細に描かれており、物語に没頭しやすく推理小説初心者でも飽きずに読み進めやすいでしょう。
特に理系の方には読みやすい文体かもしれません。

18位 ロシア紅茶の謎 有栖川有栖

作家アリスが助手として火村英生とともに事件に挑む。
「動物園の暗号」や、「ロシア紅茶の謎」などを収録した短編集。
エラリー・クイーンの影響を受けた「国名シリーズ」の第1作目。

有栖川有栖と火村英生のキャラや2人の掛け合いが魅力の「作家アリスシリーズ」。
斉藤工と窪田正孝の組み合わせでドラマ化もされています。
この作品は、短編集なので気軽に読みやすく、トリックを堪能しやすいので初心者にもおすすめです。

19位 Yの悲劇 エラリー・クイーン

奇人変人一家ハッタ―家の主人が服毒自殺を図り、海で死体で発見された。
その後ハッタ―家では毒殺事件が起こる。
事件解明に乗り出したのは、元シェイクスピア俳優のドルリー・レーンだった。

歴史的推理小説作家エラリー・クイーンの人気作、「ドルリー・レーン悲劇四部作」の2作目で、その中でも日本でもっとも人気を集める作品です。
オーソドックスながら何度読んでも飽きのこない作品で、長年読み継がれているのも納得です。

推理小説初心者の方は、まず昔ながらのオーソドックスな展開のものを読むと、推理小説の楽しみ方が自然と身につきそうですね。

20位 怪人二十面相 江戸川乱歩

血を好まない紳士な怪盗「怪人二十面相」と明智小五郎の対決を描いた「怪人二十面相」シリーズ」

日本が誇る推理小説作家江戸川乱歩。
この「怪人二十面相」は、名探偵明智小五郎と助手の小林少年が事件を解決するシリーズです。

この推理小説は、もともと子供向けに書かれた者なので、殺人事件が起こらないところがポイント。
エンタメ度が高くトリックがしっかりしており、推理小説初心者でも推理の楽しさを味わうことができるでしょう。

21位 儚い羊たちの祝宴 米澤穂信

夢見がちなお嬢様の読書サークル「バベルの会」の夏合宿で起こった惨劇。
殺害されたのは会員の吹子の近親者。
さらに翌年、翌々年にも吹子の近親者が殺害される。
そして4年目にはもっとひどい事件が起こる。
最後に明かされる残酷な真実とは。

「ブラックユーモア」と評される推理小説ですが、後味の悪い読後感と恐怖を感じる結末です。
「バベルの会」で繋がる短編集で、1つ1つの話が短いので読みやすいでしょう。
米澤さんのダークな一面を堪能できる作品です。

22位 葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午

女性に奥手の後輩キヨシの頼みで南麻布の屋敷を訪ねたなんでもやってやろう屋の成瀬将虎。
これがきっかけで面倒な事件に巻き込まれる。
事件は解決するのか?

推理小説マニアの方々の間でも、「だまされた」という声が多数集まる傑作です。
推理小説初心者の方なら、きっとそのラストにかなり驚愕することでしょう。
推理小説にまだ慣れていないうちに、存分に驚きを堪能してくださいね。
この作品がきっかけで、推理小説の沼にはまってしまうかも。

23位 珈琲店タレーランの事件簿 岡崎琢磨

謎解きが趣味の珈琲店に勤務する女性バリスタが、日常の謎を解きつつ成長を遂げるストーリー。

コーヒーや京都の街並みの描写が繊細で、本当にカフェでコーヒーを飲んでいる気分に浸れます。
全てのシーンが伏線となっており、再度読み返すと色々な発見があります。
推理小説初心者でも気軽に楽しめる作品です。

24位 ジョーカー・ゲーム 柳広司

スパイ養成学校D機関は、戦時中に日本の陸軍が秘密裏に運営していたスパイ学校。
その学校の結城中佐は、「死ぬな、殺すな、とらわれるな」という当時の日本では考えられない掟のもとスパイを育て上げ、成果を上げていく。

推理部分よりも、登場人物の心理戦や頭脳戦が肝。
エンタメ性の高いストーリーで、アニメ化もされています。
スパイものらしく気持ちよく騙してくれるストーリー展開です。 

25位 ロートレック荘殺人事件 筒井康隆

郊外の洋館に集まった美しい娘たちと将来有望な青年たちは、優雅なバカンスを過ごすつもりだった。
しかし惨劇が幕を開け、娘が次々と殺害される。
誰の犯行なのか?

筒井 康隆さんは、奇想天外な技法や構成の小説を書くことが多いことでも有名です。
そんな筒井康隆さんの推理小説は、オーソドックスながら実験的なところもあり、ラストにはどんでん返しが待っています。

推理部分だけでなく、ストーリーやキャラクターも楽しめます。
筒井康隆さんにしか書けない推理小説でしょう。

26位 アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎

引っ越したアパートで出会った青年に、一緒に本屋を襲おうと誘われる主人公。
そんな話に乗る気はさらさらなかったのに、なぜかモデルガン片手に書店の裏口に。

伊坂幸太郎の推理小説は、推理や謎解きだけじゃなくウィットに富んだ会話やストーリー展開が魅力です。
「謎解きにあまり興味がない」という方でも楽しめる推理小説です。

27位 日本殺人事件 山口雅也

憧れの国日本に降り立った私立探偵トウキョー・サム。
神秘の国日本の習慣に戸惑いつつ真のサムライ目指して奮闘するなか、さまざまな奇妙な事件に遭遇する。

この推理小説は、れっきとした日本人が書いたものながら、「日本のことをよく知らない外国人が書いた」という設定となっており、間違った日本で巻き起こる本格ミステリーという仕上がりになっています。

間違った日本のルールに倣って謎解きが行われるという、新感覚の推理小説です。
ナンセンスな設定が面白く、「推理小説はすぐに飽きてしまう」という初心者の方でも最後まで飽きずに読めるでしょう。

28位 氷菓 米澤穂信

何事にも消極的な奉太郎は、高校入学を機に姉の指示で古典部に入部させられる。
そこで出会った少女えるの言葉がきっかけで、33年前の事件を推理することに。

映画化もされた人気推理小説です。
学園ものでライトな仕上がりですが、謎解きはロジックがしっかりしています。
読みやすいので、本を普段あまり読まない方にもおすすめです。

29位 かがみの孤城 辻村深月

不登校で引きこもりの少女安西こころは、部屋の鏡に吸い込まれてしまう。
鏡の世界の中で出会ったのは、こころと同じような立場の中学生たち。
こころたちは、1年間だけ鏡の世界に出入りできるようになり絆を深めていくが…。

細やかな心理描写に定評のある辻村深月さんの作品は、推理小説というよりもそのストーリーそのものに没頭できます。
このかがみの孤城もそうした推理小説の一つです。
推理小説がそれほど好きではないという方でも、きっと面白いと感じるでしょう。

30位 和菓子のアン 坂木司

デパートの地下の和菓子屋で働く梅本杏子は、来店するお客さんの謎を解きつつ成長していく。

謎解き要素とともに、アンの成長物語としても楽しめます。
また和菓子のおいしそうな描写に、読んでいると思わず食べたくなるでしょう。
ほのぼのとした雰囲気で、読み終えた後には優しい気持ちになれますよ。

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